5月20日、森ビルが社長交代を発表した。6月23日の株主総会で辻慎吾社長(65)が会長に就任し、向後康弘取締役常務執行役員(58)が後任社長となる。


 同社の社長交代は15年ぶりとなるビッグイベントである。辻社長は会見で、「未来に向けて世代交代をすべきだと考えた」とメッセージを発したが、森ビル元幹部はこう語る。

 

「創業一族の森家は9割以上の株式を持っていて、15年間トップを務めた辻さんとは微妙な力関係のもとに成り立ってきました。社長交代が決まるまでの間、両者は水面下で長い戦いを繰り広げてきたのです」

 

 六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズをはじめとした大型開発を手掛け、「港区の大家」の異名を取る森ビル。売上高4000億円超を誇る日本有数のデベロッパーは、社長交代をいかにして実現したのか。その内幕をレポートする。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル