セブン&アイ・ホールディングス(HD)が、元取締役のジョセフ・マイケル・デピント氏に対し、今年2月期の役員報酬として約134億円を支払ったことが5月20日に公表した有価証券報告書で明らかになった。日本の上場企業では歴代最高額だという。
「デピント氏は、北米子会社セブン-イレブン・インク(SEI)で最高経営責任者(CEO)を昨年末まで約20年間務めた。セブン&アイ本体からの報酬は100万円に過ぎず、SEIからの賞与や退職金が大半です」(セブン関係者)
デピント氏はシカゴ出身で、地元のコンビニチェーン首脳を経て、セブン&アイHD発足前の02年にSEIに入社。3年後の05年には社長に就任した。
「デピント氏が推し進めたのは、積極的なM&A戦略です。特に21年に、米業界3位(当時)のスピードウェイを約2兆2000億円で買収したことが大きかった。社長就任時の05年には300億円台だったSEIの営業利益を、23年度には4139億円に拡大。売上高で見ても、グループ全体の7割を占めるまでになっています」(同前)
この間、デピント氏の報酬は膨らみ続けた。16年度以降、ほぼ全ての年度で20億円を超え、24年度は約77億3000万円、昨年度は約43億5000万円に上る。他方、セブン-イレブン・ジャパンの永松文彦社長(当時)の報酬は約1億7000万円(昨年度)だから、その差は尋常ではない。
「SEIの報酬体系が業績連動型となっていることが一つの要因です。加えて円安も報酬額を引き上げる要因となりました」(同前)

そのデピント氏は昨年3月にセブン&アイの取締役を辞め、昨年12月末でSEIのCEOも退任。一体、何があったのか。
初回登録は初月300円で
すべての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2026年6月11日号






お気に入り記事