半導体メモリ大手のキオクシアが、記録的な好景気に沸いている。株価は9万円を超え(16日時点)、時価総額は国内1位となる51兆円を突破。2024年12月の上場時の初値は1440円。そこからわずか1年半で長らくトップに君臨したトヨタ自動車を抜いた。果たしてその実力は本物なのか――。

5月中旬に昨年度の決算を発表し、売上高は過去最高の約2兆3300億円。今年1月からわずか3カ月で、前年度通期(24年4月〜25年3月)の営業利益(4530億円)を大幅に上回る約6000億円を叩き出した。
生成AIの普及により半導体メモリはここ数年で需要が急伸。キオクシアの大躍進の背景にあるのが、主力製品である「NAND型フラッシュメモリ」の売り上げ急増だ。半導体アナリストの大山聡氏が語る。
「正直、ここまでの爆速成長は5月頭まで予測できませんでした。半導体メモリには、データを高速で読み書きする『作業机』にあたるDRAMやHBMと、大容量のデータを保管できるものの処理は低速な『本棚』にあたるフラッシュメモリがあります。キオクシアが手がける後者は、膨大なデータを瞬時に読み書きしなければならない生成AIには、不向きだと考えられてきたのです」
潮目が変わったのが、25年9月のこと。
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source : 週刊文春 2026年6月25日号






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