日銀の相次ぐ利上げを背景に地銀の収益が急回復している。地銀97行の今年3月期決算は、純利益の合計が前年比4956億円(37.9%)増の1兆8043億円だった。
「利上げで貸し出しに伴う利益が大きく伸びたのが主因です。一方、利上げは保有債券の評価損を拡大させる側面もある。いくつかの地銀では赤字に転落するなど“危ない”状況に陥っています」(地銀幹部)
東和銀行(群馬県前橋市)がその代表例だ。今年3月期の連結純損失が、245億円の赤字に転落(前期は45億2千万円の黒字)。貸出金の増加や利回りの改善で資金利益は増加したものの、有価証券のポートフォリオ見直しで、国債等債券売却損370億円を計上したのが響いた。
「しかも、同じ前橋市に本店を置く群馬銀行との差が広がっている。群馬銀は3期連続で過去最高益を更新。来年4月には、第四北越フィナンシャルグループ(新潟市)と経営統合し、群馬新潟フィナンシャルグループを発足させる予定です。生き残りをかけて東和銀行も再編に動く可能性が高いでしょう」(同前)

厳しい地銀はほかにもある。島根銀行(松江市)の今年3月期の連結経常利益は前期比51.4%減の4億1700万円に落ち込み、来年3月期も前期比20.9%減の3億3千万円に減る見通しだ。直近3カ月の今年1〜3月期の連結経常損益も5100万円の赤字に転落している。
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source : 週刊文春 2026年7月2日号






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