大手重電メーカー、富士電機グループの社員2人が遼寧省大連市で国家輸出入禁止貨物密輸罪の容疑で拘束された。中国側は詳細を公表していないが、デュアルユース(軍民両用)品目に指定されたレアアース磁石を輸出したとみられる。製品に組み込んだ磁石を日本で取り外し、別の製品に再利用する行為が問題視された可能性がある。

 現地ではレアアースの輸出について「どこそこの税関なら通る、香港経由なら問題ない」との怪情報が飛び交ってきたが、「近年、密輸が摘発されるリスクへの警戒感が高まっていた」と、中国で貿易会社を経営する日本人W氏は明かす。毎日新聞の報道によると、富士電機は2025年前半には取り外し可能なレアアース磁石を含む製品の輸出という、グレーな手法に手を出していた。W氏は「政府の規制もさることながら、中国企業がグレーゾーンも含めた輸出に消極的になった影響ではないか」と指摘する。

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source : 週刊文春 2026年7月9日号