「大阪本店で、しかも万博現場を総括する所長でしょう? トップ中のトップです。何だってできますよ」
そう語るのは、竹中工務店の下請けに当たるサブコン(専門工事業者)A社の関係者だ。「トップ中のトップ」とは、竹中の大阪本店総括作業所長を務めた河井辰巳容疑者(61)のこと。8月19日、大阪府警捜査二課が背任容疑で逮捕した人物である。
社会部記者が解説する。
「2025年2月から、万博会場にある仮設事務所の内装工事費を下請け業者に水増し請求させ、竹中工務店に約1300万円の損害を与えた疑いです。河井はその下請け業者に、自宅や妻が経営するカフェの改装をさせる形で水増し分のキックバックを受けた。下請け側の取り分はなく、河井が丸儲けしていたようです」

河井は00年、奈良市に木造2階建ての一軒家を新築したが、ほかにも複数の不動産を所有していた。
「18年には大阪市の竹中工務店本店近くにあるタワマンの1室を新築で購入。現在は1億円近くまで値上がりしています。20年には妻名義で奈良市の商店街の空き店舗を購入し、カフェを開店させました」(同前)
奈良の自宅とカフェには木材がふんだんに使われており、万博の大屋根リングを彷彿とさせる佇まいだ。近隣店舗の従業員が言う。
「河井さんは商店会の集会所を建て直す話を聞くと、『竹中工務店やから、何か手伝おうか』と申し出ていました。もし、あの時任せていたら、今頃大変だったかも……。奥さんは『世界24カ国を旅行してきた』と話していて、優雅な生活を送っていたようです」
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source : 週刊文春 2026年9月3日号






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