長期金利が30年ぶりに3%を突破するなど、高市首相が推し進める積極財政路線の副作用が露呈し始めた。財界からの警鐘、日銀の知られざる内情、米財務長官の苛立ち……サナエノミクスが生み出す病巣を深層レポート!
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“財界のドン”は柔和な表情で、しかし、厳しい言葉を口にした。
「私たちは『消費減税は極めて慎重に考えてくれ』と要望していました」
「週刊文春」の取材にそう語ったのは、3大経済団体の一角、日本商工会議所の小林健会頭だ。三菱商事社長、日本経団連副会長を経て、2022年に現職に就任。各地の商工会議所を会員とする日商は、日本企業の99.7%を占める中小企業のための団体とも言われる。

「まず中小企業では、経理面など膨大な事務作業が必要になる。それから価格転嫁の問題。減税するわけだから、その分値段を下げなきゃいけない。でも、原材料費も上がっている。採算が悪くなってしまいます。そうした要素を踏まえ、社会保障国民会議にも出席して『減税は極めて慎重に』と求めてきたんです。だけど今回、政府は減税すると決めたわけで――」
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日本経済に異変が起きている。9月1日、債券市場で長期金利の指標となる10年物国債の利回りが一時3.0%を突破。1996年9月以来30年ぶりの高水準を記録した。

「積極財政路線など、高市早苗首相が推し進めるサナエノミクスに伴って、8月末に締め切られた来年度予算の概算要求総額が過去最大の約143兆円に膨らんだ。財政規律の緩みや国債増発への懸念が高まり、金利上昇を招いたと考えられます」(経済部デスク)

他方、足元の物価高対策として首相が表明したのが、消費減税だった。食料品の消費税率を来年4月から2年間、現行の8%から1%に引き下げる方針だが、
「2年間で約10兆円の税収減が見込まれます。消費税は社会保障費の財源として使われていますが、穴埋めとなる具体的な財源が明示されていないことも、財政悪化への市場の懸念を助長しています」(同前)
政府の経済財政諮問会議の民間議員で、第一ライフ資産運用経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣氏に尋ねると、
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source : 週刊文春 2026年9月17日号
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