「いずれ“茶坊主”の資質を隠せなくなると思っていたが、のっけから全開にさせるとは……」。政治部記者が苦笑するのは、自民党の村井英樹国会対策委員長(46)のことだ。
発端は村井氏による9月23日のXのポストだ。民間シンクタンクによる提言を紹介する日本経済新聞の記事を投稿した。永田町で波紋を呼んだのは、それが高市早苗首相の意向をあまりに忖度するような提言だったからだ。
提言は、首相が外交や重要な政治判断に「時間を振り向けるべきだ」として、衆参の予算委員会への首相出席を原則不要とすべきだと主張しており、「国会嫌いの高市氏がいかにも喜びそうな内容」(前出・記者)だった。

村井氏は9月の人事で国対委員長に抜擢。閣僚経験者が就くことが多いポストだが、村井氏は未入閣だ。前任の梶山弘志氏は経済産業相や幹事長代行を歴任したベテランだが、「野党にも耳を傾ける良識派。予算委出席を拒む高市氏の意向を半ば無視して首相出席を約束し、高市氏の反発を買った」(自民党関係者)。そこで高市氏は、梶山氏を党総務会長に「格上げ」させる歪な形で更迭し、村井氏を起用したのだ。前出の関係者は「高市氏は『村井氏なら自分の言う通りに動く』と考えたのだろう」とみる。
こうした村井氏抜擢への冷ややかな見方が与野党に共通して存在する中、臨時国会召集前にすでに自らの投稿で“茶坊主説”を裏付けてしまったのである。
村井氏は2012年の衆院選で埼玉1区から初当選。名門、海城中・高校の同級生の父親は、村井少年が「将来は国会議員になるんだ」と語ったことを覚えている。東大教養学部を卒業後、財務省入りしたのは将来の政界進出を見据えてのことだろう。
所属した岸田派では、若手のホープだった。政治部デスクは言う。
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source : 週刊文春 2026年10月8日号
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