50年以上にわたり国内外の災害現場に足を運んできた防災システム研究所所長の山村武彦氏が語る。
「国内の年間の降水量全体に顕著な増加傾向は見られない一方で、1時間あたり80ミリ以上といった集中豪雨の頻度は、1990年代と比べて1.5倍から2倍に増加しています。今の気象状況は、“異常”ではなく、“ニューノーマル”として、認識を改める必要があるでしょう」
11年ぶりの5連休となったシルバーウィークを台風25号が直撃。関東を中心に深刻な被害が発生した。東京、神奈川、千葉の各地では9月の観測史上1位となる降水量を記録。2桁の犠牲者を出した台風25号も、8月の千葉豪雨に続き、政令により激甚災害に指定される見通しだ。

「近年、平均気温や海水温が上がっており、水害をもたらす短期間の豪雨は、来年以降も頻発する可能性があります。今回は千葉に被害が集中しましたが、台風の進路や前線の場所によっては、日本のどこでも同じような水害は起こり得るのです」(同前)

自分が住む地域の災害危険度をハザードマップで把握しておくのは基本中の基本。そのうえで、在宅避難を選択した場合でも遭遇しかねないのが、ライフラインの障害である。
台風25号では、土砂崩れや倒木などの影響で千葉県を中心に一時、5万軒超の停電が発生。1万軒に近い断水も起きた。
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source : 週刊文春 2026年10月8日号
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