「いろいろ騒がれているところでもありますが、来年からですね、中日ドラゴンズというところで、指揮を執ることになりました」
監督内定報道から3日後の10月11日。渦中の工藤公康氏(63)は、富山県の講演先で自らその事実を認め、拍手喝采を浴びた。
球団創設90周年を迎えた今季、過去最多の観客動員数を記録しながら、単独最下位に沈んだ中日。6年連続Bクラスとなり、生え抜きの井上一樹監督は2年目で辞任を表明した。チームの立て直しを託されたのが、中日に所属経験がない“外様”の工藤氏である。

現役時代は西武、ダイエー、巨人など4球団を渡り歩き、通算224勝を挙げた歴代屈指の左腕。監督としては、ソフトバンクを指揮した7年間でリーグ優勝3回、日本一が5回。
「次期監督候補として当初は元巨人の桑田真澄氏の名も挙がり、好感触を得ていたが、監督実績等で工藤氏が上回った」(中日関係者)

10月4日、落合博満氏の福岡講演に、工藤氏らと共にゲスト出演した元中日監督の森繁和氏が明かす。
「その時は何も言っていなかったんだよな。ホークスの監督を辞めてから始めた農業の方が忙しいと言っていたくらいで。工藤は愛知県出身だが、“地元色”はない。実績はあるので、あとは球団や地元がどれだけバックアップできるか」
西武時代の同僚で工藤氏を“兄者”と慕ったデーブこと大久保博元氏が語る。
「家族をとても大切にする人。その家族の後押しもあって、監督就任を引き受けたんだろうと思いますね」
工藤氏が48歳まで現役を続けられたのも、調理師資格を持つ妻・雅子さんの“内助の功”があったからだ。若手時代、暴飲暴食が祟って成績が急落。だが26歳で結婚すると、生活習慣は一変した。
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source : 週刊文春 2026年10月22日号
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