全身黒ずくめの屈強な男たちが、ビジネスホテルの一室に突入していく。大きなスーツケースとともに質素な部屋にいた男性の宿泊者は、馬乗りで両手を取り押さえられ、身動きを封じられる。今月13日、ロシアはこの映像と共に、北海道新聞(以下、道新)の記者の拘束を発表したのだった。
外信部記者が解説する。
「拘束されたのは、ロシア極東サハリン州の州都・ユジノサハリンスクで支局特派員として駐在していた男性記者A氏。翌14日には帰国を控えていたところだった。ロシア側は、日本の国家情報機関のために、国防能力を調べていたスパイ容疑があるとしています」
具体的には、北方領土や千島列島からウクライナ侵攻へ動員された兵士に関しての情報収集を行っていたというものだ。
「記者は拘束後すぐにモスクワに移送され、裁判所は少なくとも2カ月間の勾留を認めました。ロシア連邦法によれば、スパイ行為は10年以上、最長で20年の拘禁刑が下される可能性があります」(同前)
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source : 週刊文春 2026年10月29日号
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