「みなさんのご健勝とですね、阪神タイガースの日本シリーズへの挑戦に祈願をしまして、乾杯したいと思います!」
阪神がクライマックスシリーズ第3戦でDeNA相手に0-4で大敗を喫することになる10月16日の試合開始の少し前の午後4時半ごろ、JR大阪駅を眼下に見据えるホテルグランヴィア大阪21階の宴会場葵の間では、「三国会」と題された会合が開かれていた。
”三国(みくに)”とは、大阪の最大インフラ企業である関西電力が擁する「電力システム技術センター」の最寄り駅・阪急電鉄三国駅を指す。
集まったのはスーツに身を包んだ10名ほどの男たち。初老の男性らは歴代のセンター所長ら関電OB。そして、その合間を縫い、忙しそうに接待に応じるのは子会社である関西電力送配電の現役社員である。 リラックスしたムードの中、それぞれが席に座し、ビールやワインを手に、久方ぶりの邂逅に笑みを浮かべている。
「引退しましてもね、会社の中のことわからないんで、毎年最新の情報提供していただいて、どうもありがとうございます」
OBと見られる出席者の一人がこう感謝の意を表明すると、乾杯の声とともに拍手が響いた。一見、何の変哲もない親睦会である。上座中央に座り、時折笑みを浮かべる男性が、今関西電力が約19億円の損害賠償を求めている元会長の八木誠氏であることを除けばーー。
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source : 週刊文春
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