「最近疲れているよ。でも何も手を打たなければ、菅(義偉)さんみたいになっちゃうだろ」

 年末年始の休暇中、岸田文雄首相は周囲にこう漏らしていたという。

 政治部デスクが言う。

 「菅前首相は、緊急事態宣言の発令に二の足を踏んだことをはじめ、コロナ対策で後手後手に回ったと批判を浴び、最後は退陣に追い込まれました。岸田首相の政権運営の1丁目1番地は“菅の反対”。政権発足後は『菅さんの反対をやればいい』と、先手先手の対応を意識しています」

岸田首相の手腕が問われる

 典型的なのが、水際対策の強化だろう。

「昨年11月には、オミクロン株の感染拡大を見越し、外国人の新規入国を原則禁止することを決めました。『未知のリスクには慎重の上にも慎重に対応する』と語っていた。五輪の通常開催にこだわり、こうした対策に後ろ向きだった菅氏とは対照的です」(同前)

前首相とは不仲

 だが、年が明けて、菅政権時代には遭遇しなかった事態に直面している。それが、在日米軍基地に端を発した感染の急拡大だ。

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source : 週刊文春 2022年1月20日号