ネタさえあれば、全国津々浦々どこへでも——。「週刊文春」グラビア班の記者は、今日も取材に駆け回ります。今回の筆者は入社4年目のT記者。デスクの指令を受けてやってきたのは、沖縄。取材対象は、またしても“あの人物”だった。
***
2月13日、重たい雲が垂れ込める曇天の沖縄県金武町。前日の予報では終日雨となっていたのが、なんとか持ち堪えているような天気である。風は無風に近く、気温20度は雪模様の東京に比すればじっとりと生暖かい。半袖姿の人がほとんどだ。
私は沖縄県金武町の「金武町ベースボールスタジアム」に来ていた。新庄“ビッグボス”剛志監督(50)率いる日ハムと楽天の練習試合を取材するためである。ビッグボスは10日前に後輩のN記者が取材したばかり。バトンタッチする形で今度は私が沖縄キャンプにやってきたというわけだ。
今回、取材をするのは、楽天のホーム戦。ビジターである日ハムは、名護市のキャンプ地から昼頃に金武町に移動してくるらしい。
11時ごろにスタジアムに到着すると、すでに「メディア関係者用駐車場」はいっぱいになっていた。乗り遅れたかと一瞬焦ったものの、どうやら観戦客の車両が大半らしい。車から出てくるのは家族連れやカップルなど。老若男女が溢れている。球場の隣で浦和レッズのキャンプも行われているらしく、とにかく物凄い人の数である。
楽天のキャンプ地ということもあり、ほとんどの人が楽天の帽子とユニホームを身につけている。しかし、中には背番号1番、「SHINJO」のユニホーム姿もちらほらと見える。やはり今日は、ビッグボス目当ての観客も多いのだろう。めいめいが楽天のグッズを買ったり出店のタコライスを食べたり、ちょっとしたお祭り騒ぎである。グッズの物販売り場も売れ行きは好調のようだ。私も取材とはいえ、コロナで重苦しい話題が多い日々を過ごしてきたので、解放的な楽しい気分になってきた。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
オススメ!期間限定
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 電子版オリジナル