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「80代を元気に生きる健康法」嘘とホント 『健康診断は止める』『がんは切るな』『薬は減らせ』『1日1万歩』

「週刊文春」編集部
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 世界一の長寿国、日本。だが元気に80代を迎えることは未だ簡単ではない。そのための秘訣をめぐり様々な心得が説かれているが、どれが正しくて、正しくないのか? 7つのポイントについて、識者9人の知見を結集!

 日本人の平均寿命は男性82年、女性88年。だが健康寿命(自立し、健康でいられる期間)は73年と75年。健康なまま80代に突入するハードルは、実は高い。

 

「元気な80代」になるには? 高齢者にとって一番の関心事であり、それを採り上げた精神科医・和田秀樹氏の『80歳の壁』(幻冬舎新書)は発売約1カ月で13万部を突破している。

 高齢者の血圧は「高くても大丈夫」(『80歳の壁』)など、最近言われ始めている健康法は本当なのか。だとすればそれは75歳以降でも通用するのか。健康の“常識”を、9名の医師の監修のもと、改めて検証する。

 

Q1「太ってはいけない」は本当?

 若い頃、メタボ予防でダイエットに励んだ人も多いはずだが、70代でも体重増加には注意すべきなのか。医療ジャーナリストの森田豊医師が語る。

「75歳以上の場合は、脂質やコレステロールもあまり気にする必要はありません。実は、BMIが25程度のややぽっちゃり体型が一番長生きすると言われているのです」

 むしろ、栄養失調への注意が必要だという。

「70歳以上の5人に一人が『新型栄養失調』に陥っています。これはメタボや肥満を過剰に気にして、粗食志向の方が多いため。加齢で消化吸収力が低下していることも要因です。低栄養状態が続くと筋肉が落ち、免疫力の低下を招く。高齢者こそ、ちゃんと食べる必要があります」(同前)

 身体の衰えを防ぐには、どんな栄養素を摂るべきか。諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が解説する。

「筋肉量が減少すると、寝たきりの原因となるフレイル(加齢に伴う心身の衰弱)を引き起こしてしまう。そのため、筋肉の元となるタンパク質の摂取が肝心です。筋肉をつけるには、体重1㎏あたり1日1.2g以上の摂取が望ましい」

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source : 週刊文春 2022年5月19日号

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