〈「PCR等検査の無料化事業」に係る事業者登録の取消しについて〉
5月23日、神奈川県庁HPで、このような発表がなされた。事業者名は東京都港区の「プライベートクリニック六本木」。一体、何が起こったのか――。
「無料PCR検査」と書かれた手書きのプラカードを首から提げた若い女性が、「無料ですよー」と通行人を勧誘する。そんな光景が横浜・黄金町で見られたのは、今年3月以降のことだ。彼女たちが誘導する雑居ビルの1階には「プライベートクリニック六本木監修 黄金町PCRセンター」の看板。まるで医師であるかのように顔写真を晒すのは、長髪のイケメン男性である。
「彼は検査所の広告塔として営業活動を担い、今は削除されていますが、HPに顔写真も掲載していました。『ここをジャニヲタの聖地にしよう』なんていう計画もありました」(元スタッフ)

なぜ「ジャニヲタの聖地」なのか。実は検査所を運営していたのは、ジャニーズ事務所所属の「King&Prince」のリーダー・岸優太(26)の兄、大貴氏(28)なのだ。
岸兄弟は埼玉県で生まれた。
「優太は2歳上の兄、3歳下の妹に囲まれて育ち、兄弟仲は良好。野球をやっていた兄に憧れ、野球を始めた。『兄貴と妹がいて俺という人間ができあがった』とも語っていた」(芸能関係者)
09年7月、ジャニーズ事務所の門を叩いた弟は18年5月、CDデビューを果たす。『24時間テレビ』でメインパーソナリティを務め、今秋には主演映画『Gメン』も公開予定だ。

大貴氏もアイドルを目指してきたが、夢破れて、数年前に神奈川県内でガールズバーをオープンさせた。昨年8月には、遺品整理やブランド品買取などの事業を行う会社「Knight Design」を設立する。
そして今年3月、無料PCR検査事業に乗り出したのだ。黄金町などに検査所を開設すると、1日60人以上が来所し、活況を呈した。ところが――。
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source : 週刊文春 2022年6月23日号