昨年の衆院選に公明党の比例東京ブロックから出馬していた大沼伸貴氏(40=党本部職員)が、インターネット上に違法な無修正動画を公開していたことが「週刊文春」の取材でわかった。公明党は大沼氏を比例名簿から削除するとしている。
自身の性交動画などを無修正でツイッターに公開
山口那津男代表が「比例区で800万票獲得」を目標に掲げた昨年の衆院選。大沼氏は東京ブロックの比例名簿4位として出馬した。
「大沼氏は、創価高校から創価大学教育学部に進んだ“学会エリート”。出馬時は総合センター事務局副部長という要職にありました」(公明党関係者)
一方で、大沼氏は2年ほど前に〈しん〉というハンドルネームで、ツイッターのアカウントを開設。いわゆる非公開の“鍵アカウント”ではなく、誰でも閲覧できる状態だった。フォロワー数は約2万5000人。大沼氏はそのアカウントでマスク姿の顔写真などを投稿する傍ら、自身の性交動画なども無修正で公開していた。
例えば、自らが立候補した衆院選公示日の昨年10月19日には、〈なんか、編集したらAVみたいになっちゃった〉などと投稿。合わせてアップロードされていたのは、無修正のまま公開された自身の性交動画で、この動画の視聴回数は約3万3000回に上っていた。
フォロアーの数が多ければ、罰金の額も高くなる可能性が
大沼氏は衆院選には落選したものの、その後も公明党の職員として活動。東京ブロックで当選した2人の議員が辞職した場合、繰り上げ当選の可能性も残っていた。
未成年者の目にも触れかねないインターネット上での無修正動画の投稿については、警察の取り締まりが年々厳しくなっている。最近も、古書店「まんだらけ」の社長がサイト上で、わいせつな写真誌“ビニ本”の画像を掲載したなどとして、わいせつ図画頒布などの疑いで書類送検されたばかりだ。
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source : 週刊文春 2022年6月23日号