「あの人は飲み会で部下を酔い潰すのが大好きなんです。先日も、社員が病院送りになりまして……」
そう打ち明けるのは、日本最大の鉄道会社「JR東日本」の関係者だ。その日、開かれた宴もいつしか“地獄絵図”と化したという。
JR東日本の「人材戦略部」の社員が、新宿のとある中華料理店に集まったのは、6月8日の午後7時頃だ。店の奥の個室に入り、2時間飲み放題で、7700円のコースを14名分頼むと、少し遅れて“超”がつくほどの重役が合流した。
「今回の懇親会を主催した代表取締役の喜㔟(きせ)陽一副社長(57)です。一仕事終えた社員らを前に、喜㔟さんが慰労の挨拶をして、宴が始まりました」(同前)
喜㔟氏は東大法学部を卒業後、1989年にJR東日本に入社。2014年に人事部長となり、翌年には執行役員へと出世するなど、エリート街道を歩んできた。
「国鉄分割・民営化から30年を迎えた17年11月には、最大労組に浸透している革マル派との決別を、当時の経営陣に強く進言しました」(社会部記者)
18年には常務となり、昨年6月に副社長に就任。次期社長候補の筆頭である。JRの幹部が言う。
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source : 週刊文春 2022年6月30日号