「反スラップ訴訟のための出馬。権力を濫用する松井一郎大阪市長や維新の悪を暴きたい!」

 6月26日、街頭演説でそう出馬の動機を語ったのは、れいわ新選組から立候補したタレントの水道橋博士(59)だ。

れいわの水道橋博士

 26日夕方、渋谷駅のハチ公前は異様な雰囲気に包まれていた。ブラスバンドが「夏祭り」や「サウスポー」といった甲子園の定番ソングを演奏すれば、壇上ではチアリーダーたちが華麗に舞う。そのハイクオリティーな音楽や演出に「何事か?」と思わず足を止める聴衆も多い。「れいわ甲子園」と名づけられたこの街頭演説は、さながら野外音楽イベントのようだ。演奏のあいまに候補者の演説が入り、支持を訴える。そこで登壇し、冒頭のように叫んだのが水道橋博士だった。政治ジャーナリストが語る。

「博士は今年4月、日本維新の会代表の松井一郎大阪市長から、ツイッター投稿で名誉を傷つけられたとして民事訴訟を起こされた。表現の自由を訴訟で脅して止めようとするスラップ訴訟だと主張しています。そこで、れいわの山本太郎氏に、博士が『反スラップ訴訟法案を作ってください』と呼びかけたところ、『ご自身で国会に出て法案を作ったらどうですか?』と返され、出馬を打診されたのです」

山本太郎氏

 博士はその後、師匠のビートたけしから「自分がやりたいならやれよ」とOKをもらい、家族も説得して出馬を決めたという。ただ、演説を聞いていると“反スラップ訴訟”一辺倒で急ごしらえの感は否めない。演説終了後、博士を直撃した。

「いや、実はポスターも昨日(25日)出来たばっかりで名刺もまだなんです」

 額にはピンクの桃が描かれたハチマキを巻いているが、

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

週刊文春電子版に超おトクな3年プラン59,400円が登場!月額プラン36ヵ月分と比べて19,800円、年額プラン3年分と比べて6,600円おトク!期間限定12月2日(月)まで!

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

    オススメ!期間限定

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年7月7日号