「0-21 生駒高校の夏」あと1勝で夢の甲子園 その時、チームをコロナが襲った

「週刊文春」編集部
エンタメ スポーツ

 全国13万人に及ぶ高校球児たちの夢、夏の甲子園がいよいよ開幕を迎える。今年の夏、猛威を振るう新型コロナウイルス・BA.5は高校球児たちを翻弄した。

 0-21。奈良県大会決勝は、決勝ではほぼ見ることのない大差となった。勝者は夏2度の全国優勝を誇る名門・天理高校。敗れたのは、県立生駒高校。大差がついたのは、生駒がスポーツ推薦もなく、春夏ともに甲子園出場経験もない、まったく無名の県立高校だったからではない。BA.5によって、ベンチ入りメンバー12名の変更を余儀なくされたからだった。「生駒高校の夏」は、どう終わったのか。監督、選手に聞いた。

練習時間は2時間「長くダラダラした練習は意味がない」

「智弁学園さんはやっぱり奈良の主役ですから。とりあえず主役に勝たないといけないと。勝ってからは“あと1勝”、甲子園が見えてきましたね」

 そう振り返るのは、生駒高校野球部の北野定雄監督。県立の斑鳩高校(現・法隆寺国際高校)や登美ヶ丘高校で監督や責任教師を務め、それぞれのチームを2度の県大会準優勝、春の予選大会優勝に導いた。2012年から生駒を率いて、今年で10年になる。

 独特なのが、強豪校に比べると幾分短く感じる2時間という練習時間。

「(2時間という時間は)文科省が出している基準なので、決められたことはキッチリ守って、やっていこうというのが我が校のスタイルでした」(北野監督)

 しかも、メニューは生徒にほぼ任せている。生徒が自分たちで見つけた課題を、どう時間内で打開していくかに意味があるのだという。

2カ月99円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

2024GW 特大キャンペーン 誰でも月額プラン最初の2ヶ月99円 4/24(水)〜5/7(火)10:00
  • 月額プラン

    99円/最初の2カ月

    3カ月目から通常価格2,200円

    期間限定

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年8月11日号

無料ニュースレター登録はこちら

今すぐ登録する≫

期間限定キャンペーン中!月額プラン2カ月99円

今すぐ登録する≫