アトリエの中央で笑みをたたえる森英恵、46歳。小社発行の「文藝春秋」1972年6月号の巻頭グラビア“日本の顔”を飾った際の一枚だ。
「日本のデザイナーが国際的に通用するための身分保障になる仕事をしたい」
そう記事中で語っている通り、39歳の時からニューヨークで活躍。蝶のモチーフで注目を集め、“マダム・バタフライ”と称された。1977年にはアジア人として初めてパリ・オートクチュール組合に加盟。1996年に文化勲章を受章し、その後も今月の11日に96歳で逝去するまで、ファッション界を牽引し続けた。
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source : 週刊文春 2022年9月1日号