「この前、理事会が開かれた。まだ事件が捜査中で具体的な話にはなっていませんが『最悪の場合は廃部という恐れもある』と。皆、本当に失望しています」
こう語るのは、同志社大学アメリカンフットボール部「ワイルドローバー」のOB会会長である。
泥酔した女子大生(20)に性的暴行を加えたとして、京都府警は9月8日、準強制性交の容疑で4人の男を逮捕したと発表した。容疑者は片井裕貴(21)、山田悠護(21)、濱田健(22)、牧野稜(21)。いずれも同志社大学アメフト部の4年生だった。捜査関係者が語る。
「4人は今年5月21日未明、バーで女子大生に声をかけ、カクテルを何杯も飲ませて泥酔状態にさせ、タクシーに乗せて片井のマンションに連れ込んだ。午前4時半すぎから1時間にわたって代わる代わる性的暴行を加え、その様子をスマホで撮影していた」
アメフト部は関西学生リーグ1部に所属し、部員数は約120人を数える。事件を受け、無期限の活動停止を決定。秋のリーグ戦は出場辞退した。今季、ヘッドコーチに就任した橋詰功氏はこう肩を落とす。
「報道の1時間前に学校からの連絡で知りました。私の至らぬところで、まったく分からなかったです。コロナ禍で、そんなはずはないと思いたいのですが……」
犯行に及んだ容疑者たちはどんな若者だったのか。
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source : 週刊文春 2022年9月22日号