ワルシャワ条約機構といえば、東西冷戦の象徴のような組織です。1955年、NATO(北大西洋条約機構)に対抗して設立されました。ソ連と東欧諸国の軍事同盟です。名前に「ワルシャワ」と入っているのは、ポーランドのワルシャワで設立されたからで、本部はモスクワにありました。東西冷戦が終わって1991年に解散しましたが、一方のNATOは解散するどころか、一段と加盟国を増やして東方に勢力圏を伸ばしています。ウクライナもここに加盟しようとしたため、ロシアが軍事侵攻するきっかけとなりました。
ロシアの軍事侵攻に対して欧米諸国や日本は経済制裁を実施。「新しい冷戦」と呼ばれるような状態になっています。
こうした経済制裁に対抗し、新たな同盟を築こうとしたロシアが基盤として目を付けたのが「上海協力機構」です。今月15日と16日にウズベキスタンで首脳会議が開催されました。ロシアがウクライナに侵攻して以降初めて、プーチン大統領と中国の習近平主席が顔を合わせたことでニュースになりました。
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source : 週刊文春 2022年9月29日号