「グループの制度見直しについて、労働組合と会社側がついに妥結しました。各種手当を含んだ月々の手取り額は下がりそうです……」
NTTグループに勤務する40代後半の社員はこうため息をつく。彼が手にしているのは、ある資料。そこには、NTTの「人事制度改革」の全貌が――。
NTT東西、NTTドコモなど約33万人もの社員を擁するNTTグループ。澤田純会長(67)が掲げる“ワンNTT”の下、大鉈を振るう組織改革を推し進めてきた。小誌はこれまでNTTグループ全体で賃下げの動きがあることやドコモショップの大量閉店計画など、その過程で何が起きているかを詳報してきた。
そんな中、今年6月の株主総会で社長の澤田氏が代表権のある会長に就任。副社長だった島田明氏(64)が社長に就任した。
そんな島田社長の肝いりで始動したのが「人事・人材育成・処遇等の見直し」だ。
「島田氏は労務出身。調整役としての手腕が評価されており、“永田町担当”とも言われていました。かねてから『社長に就任したら人事や処遇についての制度改革を行うだろう』と見られてきた。昨秋から会社側と組合の折衝が本格的に行われてきました」(通信担当記者)
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source : 週刊文春 電子版オリジナル