10月30日、一人の編集者が「週刊文春」を卒業しました。児玉也一さん。児玉さんが、「週刊文春」に来たのは2002年9月のこと。当時、児玉さんも私も記者でした。あれから20年の歳月が流れました。
大学を卒業した児玉さんは、小さな印刷会社で営業として働き始めました。しかし、自分が何をやりたいかを見つけられなかった24、25歳。会社を辞め、好きだった史跡と城を巡る旅に出ます。ニコンのカメラを持って、各駅停車の電車に乗り、西日本をくまなくまわりました。鳥取県では、雄大な大山(だいせん)を見て、富士山に負けぬきれいな山があることに驚き、滋賀県では六角氏の観音寺城の石積みを見て、人の営みが400年経った今も残っていることに感動する。そんな旅を2カ月ほど続けました。
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source : 週刊文春