12月9日、フィギュアのグランプリファイナル・ペアで三浦璃来・木原龍一組が優勝。ぺアでは日本初の快挙に、互いを固く抱きしめ涙が止まらなかった。強豪のロシア等が不在で本命と目された大会。木原は「初めてプレッシャーと闘う経験をしました」と語ったが、涙の意味はそれだけではない。
男女シングルと比べ、ペアは圧倒的に競技環境に恵まれない。中継も満足にされないほど国内の注目度は低く、競技人口や指導者も少ない。練習場所にも苦労するのが常で、結果として国際大会でも好成績が残せない悪循環に。五輪の団体戦で「日本の弱点」「お荷物」と言われることさえあった。
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source : 週刊文春 2022年12月22日号