〈これはあの、前人未到のノンフィクション賞4冠を成し遂げた鈴木忠平『嫌われた監督』(文藝春秋)と同レベルの超傑作ノンフィクションであり、そしてまた同種の、目標を達成するために狂気に取り憑かれていく人間の様を描いたノンフィクションでもある〉
これは本の雑誌社の杉江由次さんが、ブログに綴った書評の書き出しです。杉江さんは、落合博満・元中日ドラゴンズ監督を描いた『嫌われた監督』を刊行直後に高く評価していた出版界屈指の“本の目利き”です。『嫌われた監督』はその後、17万部を超えるベストセラーとなりました。その『嫌われた監督』と並ぶという作品、それが中村計さんの『笑い神 M-1、その純情と狂気』です。
『笑い神』は、「週刊文春」に連載され、大幅な加筆修正を経て、先月、単行本化されました。この本の誕生に、私も少しだけかかわっています。
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source : 週刊文春