▶︎現役時代に成功…老害の危険チェックリスト
▶︎怒りを抑える趣味 散歩カギは自律神経
▶︎家族が言ってはいけないこと 認知症の可能性も

「自分がどれほど『老害の人』かということに、当の本人はまったく気づいていないものだ」

 この一文ではじまる内館牧子氏の高齢者小説『老害の人』は、10万部を超えるベストセラーとなっている。

 スーパーのレジや病院の待合室で「早くしろ」と怒鳴る、家庭で暴言を吐く、延々と続く自慢話……。高齢者によるこうした行動がいつしか「老害」と呼ばれるようになった。

「ああはなりたくない」と思っていたはずの人間に自分自身がなっていないか、夫や親がなっていないか、そう不安に思う人も多いのではないだろうか。そして、なぜ老害と呼ばれてしまうのは、圧倒的に男性が多いのだろうか。

 一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介・代表理事は、男性高齢者が「老害の罠」に陥る理由を解説する。

「老害になってしまうポイントは3つあります」

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source : 週刊文春 2022年12月29日号