寿命を延ばす食品 10

▶嚙んで誤嚥性肺炎を避ける

 喉の衰えや嚥下能力の低下は、人生100年時代を生きる高齢者にとって、命に関わる大問題だ。飲み込む力が弱くなってしまうと、誤嚥性肺炎の原因になり、死に直結する。肺炎で亡くなる人の97%以上は、65歳以上の高齢者である。

 北海道大学大学院歯学研究院の渡邊裕准教授は、嚥下能力の基準を解説する。

「お茶やお味噌汁などの汁物でむせるか、むせないかです。国の嚥下能力を見極める指針にもなっている。むせるなら、がらがらうがいを10秒行ったり、首の前の筋肉に力が入っていることを意識して、口を10秒くらい大きく開けるなどの訓練をしてください」

 嚥下能力は40代以降から落ち始めるとも言われ、60代以降は急速に衰える。嚥下能力は食事によっても高められると語るのは、ひまわり医院の伊藤大介院長。

「60代や70代で、嚥下機能が十分にある方にとっては、食べながらトレーニングできるかが重要です。よく噛まないと飲み込めない食品を選びたい。ゼリーよりもおせんべい、ハンバーグよりステーキをよく噛んで食べる。栄養を摂取するだけでなく、喉のトレーニングだと思ってみては」

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source : 週刊文春 2023年1月5日・12日号