広島・尾道市の坂道を、真っ赤なシニアカーが軽快に駆け抜けていく。またがるは石井哲代さん、なんと御年102歳だ。

 

「2キロ離れたお寺にも、畑にも、タッタッターと連れて行ってくれる。私の相棒でございます」

 2003年に夫を亡くして以来、一人暮らしを続けてきた。お手製の味噌汁と1日1合の白米を食べ、畑仕事に精を出し、ご近所と話に花を咲かせたら、夜はぐっすり眠る。下記の「生き方上手になる5つの心得」などを綴った中国新聞の連載が評判を呼んで、今年1月に『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』の題で書籍化(小社刊)。順調に版を重ねている。

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source : 週刊文春 2023年1月26日号