寒波がやってくる冬は、冷えが高齢者を直撃する厳しい季節。手足の末端、内臓、さらには全身が冷たくなる人まで症状はさまざま。そこで食や運動、風呂の入り方を徹底取材。人生100年時代を暖かく生き抜く方法を紹介する。
▶この病気のサインかも
▶年代別やるべき“筋トレ”
▶温めるべき3つの首
▶20分の足湯 起床後の白湯の大効果
▶選んではいけない靴下
今年も一年で最も冷え込む大寒(1月20日)を迎える。朝晩の気温が一年でも一番低いこの季節は、人生100年時代を生きる高齢者を悩ませる、厳しい「冷え」シーズンでもある。
なぜ、高齢になると体が冷え、寒さがこたえやすくなるのか。都内のひまわり医院の伊藤大介院長はこう指摘する。
「高齢になると全身の筋肉量が低下して、基礎代謝が下がっていきます。すると体が上手く熱を生み出せなくなり、体温が上がりにくくなるのです。また、高齢者は男性よりも女性の体のほうが冷えやすい。女性は、閉経後に女性ホルモンが減少し、男性に比べ筋肉が少なくなるからです」
冷えにはいくつかの種類がある。体全体の冷え、内臓の冷え、下半身の冷え、手足などの末端の冷えだ。
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source : 週刊文春 2023年1月26日号