小誌では人生100年時代を元気に生きるための様々な新常識を取り上げてきた。実際に100歳を超えてなお健康な人は、どのように日々を過ごすのか。話題の『102歳、一人暮らし。』の著者に聞くべく、広島へと向かった。
▶元教師 夫を亡くし1軒家に20年一人暮らし
▶語録「くたびれることはしすぎない」
▶水より日本茶 薄くても濃くてもいい
▶洗濯干しと布団の上げ下げで運動代わり
▶3年日記で「書く」を大事に 年賀状も続ける
「私の本が売れている? わおー! でございます! 最近は弱ってきて、できんことも増えましたが嘆いてもしょうがないの。自分を励ます名人になって、心を機嫌ようしております」
大きな声でそう喜びを露にするのは、石井哲代さん。御年102歳だ。彼女は、広島県尾道市で夫に先立たれてから20年に渡って一人暮らしを続けてきた。
その飾らない生き方に地元の中国新聞が注目し、取材を依頼。1年半にわたる連載を1冊にまとめ、この1月に中国新聞社との共著『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』(小社刊)として刊行した。すると発売からわずか1カ月で7万部を突破するベストセラーに。
人生100年時代。実際に100年を生き抜いて哲代さんが得た「機嫌よう」生きる秘訣を尋ねた。
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source : 週刊文春 2023年2月23日号