小誌先週号で詳報した安倍元首相暗殺「疑惑の銃弾」。ついに現職閣僚や元警視総監たちからも捜査への不信感や全容解明を求める声が上がり始めた。そして、遺された昭恵夫人は――。新たな疑惑も報じる徹底検証第2弾。
▶山上被告が発射 2つの弾丸が消えている
▶警察が保管したまま 安倍氏の背広に「6つの穴」
▶現職閣僚が告白「警察発表に違和感を覚えた」
▶元警視総監の苦言「5日後の現場検証は遅すぎる」
マイクを握り、聴衆に語りかける男性。「ドン」と鈍い音がして背後から白煙が上がる。周囲の人々が肩をすくめる中、背筋を伸ばしたままの男性は、くるりと背後を振り向いた。
次の瞬間――。
昨年7月8日、参院選の選挙応援中に銃弾に斃れた安倍晋三元首相の、最後の瞬間を捉えた映像だ。事件直後、歴史的凶行はテレビでも繰り返し放送された。
そんな映像を、涙に濡れる瞳で見つめていた人物がいる。ひとり遺された昭恵夫人だ。
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source : 週刊文春 2023年2月23日号