2023年2月24日はロシアのウクライナ侵攻が始まってちょうど1年という節目だった。それは日本のメディアが戦争という苛烈な現実を報じて1年が経過したことも意味する。その間にどれだけ戦争報道の腕を磨いたのか。そんな思いで各紙の2月24日付朝刊に目を通した。
一面トップの見出しは「侵攻1年 見えぬ出口」(朝日)、「戦況膠着 絶えぬ犠牲」(毎日)、「ウクライナ 終戦見えず」(読売)。各紙は、ロシアは短期決戦を狙ったが、欧米の支援を受けたウクライナがこれを阻止し、膠着状態に陥っていると戦況を書き、さらに犠牲者や難民の数を記す。
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source : 週刊文春 2023年3月9日号