成田悠輔が高齢者に集団自決を求める発言をして、世界レベルで燃え続けています。これが比喩であることくらい誰でも分かるけど、それでもこんな比喩自体が大問題なのだ……と思ったら、彼は過去にこの発言を「まったくメタファーではない」とまで言っちゃってる。怖すぎる。

 中でも見ていて気持ち悪かったのは、昨年5月のYouTube「日経テレ東大学」内、『Re:Hack』なる番組。彼の説を真に受けた中学生らしき子が彼に「老人が自動でいなくなるシステムを作るとしたらどうするか」という質問(なんちゅう質問だ)をすると、成田はその考えを特に否定せず、老人が自動的に死ぬような社会を題材としたSF映画(もちろん本来はそんな社会を批判的に描いたもの)を例に挙げ、「そういう社会を作るために頑張ってみるのも手」と平然と答えたのでした。

 この発言の批判は誰かにお任せするとして、私はこんな番組を始めたヤツが気になった。「日経テレ東大学」はテレ東の高橋弘樹による企画で、ちょうどごく最近、我が週刊文春がスキャンダラスに取り上げています。この番組には多数の訴訟を抱えるひろゆきが主役格で出演していますが、このことに日経の上層部が難色を示し、言わば日経の内紛劇によってなんと3月に終了となるのです。

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source : 週刊文春 2023年3月9日号