コンビニといえばセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートが三強だが、店舗ごとの一日の平均売り上げ(日販)ではセブンが頭一つ抜け出している。「一強」と言って差し支えないだろう。その王者が右往左往している。
親会社のセブン&アイ・ホールディングス(HD)はアクティビスト(物言う株主)に揺さぶられている。HD傘下にいたそごう・西武はファンドに売却した。祖業であるイトーヨーカ堂などコンビニ以外の事業を分離して中間持ち株会社の傘下に置き、これから選定する外部パートナーに株式の一部を売却する。
消費者にはもっと身近な話題がある。おにぎりなどの実質値下げがそれで、値下げはセブン始まって以来の出来事だ。「ドラッグストアなど競合相手が増え、うまいものなら多少高くても売れるという方程式が成り立たなくなった」(コンビニ大手幹部)という。
そんなセブンの親会社について、創業家の資産管理会社がMBO(経営陣が参加する買収)を通じて非上場化する構想が明らかとなったのは13日。翌14日朝刊で各紙はほぼ同じことを書いた。
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source : 週刊文春 2024年11月28日号