〈本年3月に行われます石川県議会議員選挙に於いて、中能登町選挙区は、土本みのる中能登町議会議員を最適任者と認め公認し、強力に推薦いたします〉
そう記された文書の送り主は、〈自由民主党石川県第3選挙区支部長 衆議院議員 西田昭二〉。岸田派の国交大臣政務官(53)だ。
西田氏は市議、県議を経て、2017年の衆院選で石川3区から初当選を果たした。現在2期目だ。
「21年の衆院選では、岸田文雄首相が石川県入りした際に『今や私の側近として活躍』と持ち上げていた。西田氏は中高大と相撲部に所属。公家集団の岸田派にあって、“叩き上げ”の議員です」(政治部記者)
そんな“岸田側近”の西田氏が2月上旬に地元住民に対し、送付したのが冒頭の文書だ。西田氏が〈強力に推薦〉する土本氏は、3月31日告示の石川県議選に鹿島郡選挙区(定数一=中能登町)から出馬の意向を表明している。前回は大激戦で、僅か26票差で野党が議席を奪取。保守王国の石川県で、自民党が議席を獲得できなかった唯一の選挙区となった。
「それゆえ、地元の代議士である西田氏も力が入っているのです」(同前)
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2023年3月9日号