〈日本軍に性奴隷にされた数十万人の女性や少女の苦しみの証拠〉。サンフランシスコ市の慰安婦像に刻まれた言葉には、今さら驚かない。だが彼らが、かくも歪んだ情念を注ぐ対象について囁かれる“ある秘密”は興味深い。慰安婦像の謎を追って、取材班は韓国に飛んだ。

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「サンフランシスコ市には『慰安婦像の受け入れをやめてください』と、ずーっと言ってきたが、全く聞き入れてもらえなかった。信頼関係を完全に破壊されたまま、姉妹都市を続けるわけにはいかない。12月中に提携を解消します」

 本誌の取材に、怒りを露わにするのは大阪市の吉村洋文市長だ。

吉村洋文大阪市長

 11月14日、大阪市の姉妹都市であるサンフランシスコ市の市議会が、中国系民間団体からの慰安婦像寄贈を受け入れる議案を全会一致で可決したことは、驚きをもって迎えられた。

「問題は、『性奴隷にされた数十万人の女性』などと記された碑文の内容が日本政府の公式見解とは異なることでした。サンフランシスコのエドウィン・リー市長は、大阪との姉妹都市提携を無視してまで、設置を強行しました」(外信部記者)

サンフランシスコのリー市長

背景には中韓反日勢力の連携

 リー市長の両親は1930年代に中国から移住。リー氏は、苦学して人権派弁護士として身を立てた。

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source : 週刊文春 2017年12月7日号