桃の節句に逮捕されたのは、京都の花街では知られた存在の青年実業家だった。自慢するかのごとく連れ歩いていた美しき女子大生の殺害に用いたのは劇薬のタリウム。すべてに恵まれた男に垣間見える仄暗い狂気とは――。

 

▶︎元リクルート、ベンツ、豪邸 ボンボン社長の履歴

▶︎名門中高一貫校、立命館大お嬢様への騙し手口

 人目を忍ぶ男女に相応しく、程よく調整されたライトが、甘美なひと時を照らし出す。京都市の祇園にある会員制のバー。ジャケットをスマートに羽織った男は、若く美しい女性と、上質な酒に酔った。

 その場に居合わせたことのある2人の知人が語る。

「傍目からは素敵なカップルに見えました。男性は物腰穏やか。女性は大人びた服装の美人。綺麗な飲み方でしたよ。静かに数杯飲んで、さっと帰っていく。2人を見かけるようになったのはここ1年くらいです」

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2023年3月16日号