2月13日、宇宙への憧れと未来への希望を描き続けた巨匠が85歳で旅立った。永遠に読み継がれる名作が、漫画という枠を超えて各界に与えた影響とは―。15歳で商業誌デビューし、独自の宇宙を創造した漫画家の軌跡を総力特集する。
▼四畳半から無限の宇宙へ…青春と熱狂の“松本ロマン”
▼作曲・タケカワユキヒデ×作詞・奈良橋陽子 A journey to the stars 〜名曲『銀河鉄道999』誕生秘話〜
▼著名人ファン3名が推す 松本零士作品の見どころはココだ!
▽絵画史に残る女性の横顔だと思います|江口寿史 漫画家
▽スペースシャトルに憧れの彼女と乗って|山崎直子 宇宙飛行士
▽読んでいるとギターのフレーズが鳴り出す|高見沢俊彦 ミュージシャン
▼もっと松本零士
四畳半から無限の宇宙へ…青春と熱狂の“松本ロマン”
「四畳半」と「大宇宙」が松本零士のロマンの両輪だった。松本作品の主人公たちは、「四畳半」の小さな世界で見果てぬ夢を抱え「大宇宙」を見上げる。「戦争」はその夢を阻むどうしようもない現実として描かれる。
1957年に上京した松本は、60年代に入るとSF漫画で目ざとい少年たちの注目を集めた。71年には四畳半の下宿が舞台の『男おいどん』が大ヒットし、人気漫画家となる。

松本は同時に、アニメーションの撮影装置を自作するほどのアニメマニアでもあった。74年のアニメ『宇宙戦艦ヤマト』の企画に声がかかると、メカやキャラクターのデザインなどで腕をふるい同作の世界観を作り上げた。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
スクープを毎日配信!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
有料会員向けおすすめ記事
source : 週刊文春 2023年4月6日号