白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫が「3種の神器」と言われた時代にある大学で行われた講演の音声が発掘された。その内容を知った技術者、AIを研究する教授、起業家らは一様に驚き、嘆息した。その声の主は、井深大という――。

日本のAI研究の第一人者に、62年前の“幻の音声”について説明し、文字起こしを読んでもらった。すると、驚きと嬉しさを含んだような声音で、こう語った。
「すごい、の一言ですね。まさに未来を正確に読んでいる。今の人工知能の状況がほとんどそのまま当てはまる気がします。すごい、すごいと聞いたことはありましたが、こんなにすごい方だったんだ、という衝撃を受けました」
言葉の主は、東京大学大学院でAI(人工知能)を研究する松尾豊教授である。現代のAI研究の最先端を歩む学者が驚愕した音声。それは、戦後日本を代表する天才技術者と呼ばれた男のものだった――。

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source : 週刊文春 2023年4月13日号