昭和の頃、日本で彼を知らぬ人はいなかった。ヒグマと暮らし、ライオンに指を食われ、TVシリーズは視聴率30%超え。動物愛を貫き87年の生涯を閉じた“怪人”。スタッフや親族など12人の証言でその人生を辿る。
▶︎「東大に2番で合格」
▶︎クジラの口に自分の頭を…
▶︎筋肉隆々
▶︎72歳で王国破綻、79歳で借金3億完済
ライオンに右手中指を噛み千切られても平然とした表情を見せ、アナコンダに首を絞められて悶絶。発情期の野生のオオカミに求愛され、「コップ2杯分の精液を手で受け止めたんですよ。素晴らしいですねぇ」と満面の笑みを浮かべる。
4月5日、心筋梗塞のため亡くなった、作家で動物研究家の畑正憲(享年87)。北の大地に「動物王国」を作り、“ムツゴロウ”の愛称で知られた男の一生は、波乱万丈だった。
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source : 週刊文春 2023年4月20日号