スターバンド黄金時代 前川清が独白「狂熱のクール・ファイブ」

「週刊文春」編集部
エンタメ 芸能 音楽

 デビュー曲「長崎は今日も雨だった」は累計売上が150万枚に達し、「噂の女」「東京砂漠」なども大ヒット。前川清が内山田洋とクール・ファイブ時代の18年間を回想する。

 

(まえかわきよし/1948年、長崎県佐世保市生まれ。69年、内山田洋とクール・ファイブのボーカルとしてデビュー。87年、ソロ活動を開始。5月16、17日に大阪の新歌舞伎座、6月24、25日に福岡の博多座で、55周年記念コンサートを予定。)

 

「うちに入らないか」

 当時19歳だった僕の歌を聞き、クール・ファイブでベースを担当していた小林正樹さんが声をかけてくれたのは、昭和42年(1967年)のことでした。

 高校を2年で中退し、フランスベッドのセールスマンなどをやってみたものの、数カ月しか続かない。それで食うために長崎市のスナックでボーイとして働き始めました。その合間に、店のオーナーが経営していたダンスホールで友達と組んだバンドで歌うと、月に1000円から3000円もらえて嬉しかったですね。

 しかし、歌手になりたいなんて考えてもいなかった。歌うのが好きなわけでも、他人からうまいと言われたこともない。ベンチャーズが流行っていて、エレキ・ブームの真っ只中、見様見真似でギターを弾くと指が痛くなるのに耐えられず、楽器はあきらめた。歌うだけならできるんじゃないかと音楽を始めたんですよ。

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source : 週刊文春 2023年5月4日・11日号

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