ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏によるジャニーズJr.への性加害問題。先日、ジャニーズ事務所は性加害問題について説明する文書を一部の取引先企業に送っていたことが判明した。その文書の中で、事務所は現在在籍している社員、タレントからは問題となる点が確認できていない旨を記している。だが今回、「週刊文春」の取材に、被害を受けた元ジュニアの男性が新たに声を上げた。
ジャニー氏に誘われてホテルへ
1990年代後半、ジャニーズJr.に在籍した30代後半のF氏は、中学1年生でオーディションを受けて入所した。
3カ月ほど経った時、平日夜のレッスンの終わりに、ジャニー氏から、「今夜泊まっていきなよ」と誘われた。F氏が語る。
「やった! みたいな感じはありました。そこから(タレントとして)良い展開があるかも、みたいな期待で。あとはちょっと不安も。先輩から『食われるぞ』みたいに言われていたので」
もう1人のジュニアとジャニー氏の車で連れて行かれたのは、六本木の東京全日空ホテル(現・ANAインターコンチネンタルホテル東京)。ツインルームで、2つのベッドはF氏ともう1人のジュニアに当てがわれた。そして、深夜になって、ジャニー氏がベッドに入ってきたのだという。
「抵抗したら自分はどうなるんだろう…」という思いも
「はじめの数十分はマッサージされて、そこからキスされました。口にディープキス。びっくりしました。初めての性経験でした」
F氏は当時13歳。抵抗はできなかったという。
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source : 週刊文春 2023年5月4日・11日号