国有地の格安払い下げを巡り、安倍昭恵夫人の関与が国会で追及された森友問題。出世した佐川宣寿国税庁長官とは対照的に逮捕・起訴されたのが森友学園の籠池泰典前理事長(65)と妻・諄子氏(61)だ。昨年7月末の逮捕から既に200日、未だ大阪拘置所に勾留され、家族との接見も認められない異常事態が続いている。小誌は、同じ大阪拘置所で服役していた元受刑者A氏に接触。彼が明かした籠池氏の近況とは――。

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 大阪拘置所は、収容可能な最大定員は2120人。東京拘置所に次ぐ規模で未決拘禁者(未決)と呼ばれる刑事被告人、比較的軽い犯罪を犯した受刑者、死刑囚が収容されている。

 日々の出来事をA4ノートに記録していたというA氏が語る。

「受刑者には刑務所で服役するだけでなく、私のように拘置所で服役する人もいます。私の場合、未決や死刑囚へ配膳するほか、洗濯や掃除といった身の回りの世話をする『衛生係』という仕事をしていました。衛生係は通常の受刑者に比べて移動制限が緩く個室だったりと優遇されていました。『先生』と呼ばれる刑務官の許可を得て所内を歩くことが許され、籠池さんの様子を見られたんですよ」

A氏の大阪拘置所在所証明書

 籠池夫妻が逮捕され、大阪拘置所へ身柄を移されたのは昨年7月31日。

「数日前から『籠池来るんちゃうか』と噂になり、先生も『お前ら言わんでもわかっとるやろうけど、ここに来るけど、あまりはしゃぐなよ』とポロッともらしてましたね(笑)。正直言って拘置所生活は単調ですので、そういう些細な変化が楽しみなんですよ」

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source : 週刊文春 2018年3月1日号