5月21日に閉幕したG7広島サミット。地元・広島での開催とあって、岸田文雄首相(65)にとっては“一世一代の晴れ舞台”だった。特に19日、バイデン米大統領を含むG7首脳が揃って原爆資料館を訪問した際には、
「バイデンに分かってもらえた……!」
と、興奮冷めやらぬ様子だったという。
政治部デスクが言う。
「核なき世界を目指す岸田首相は、『首脳に被爆の実相を見てもらう』と意気込んでいた。資料館での見学内容は非公開だったためアピール度には欠けましたが、首相は高揚感に溢れているようです」
何より注目を集めたのがウクライナのゼレンスキー大統領の“電撃来日”だ。
「4月末にウクライナ側から対面参加の打診があったものの、日本側は本当に来られるのか半信半疑。しかしウクライナ側はフランスにかけあって航空機を確保するなど、訪日の段取りを整えた。日本が正式に招待を決定したのは1週間ほど前のことでした」(同前)
苦労して実現させたゼレンスキー氏のG7対面参加。そのお陰か、各社の世論調査での内閣支持率は軒並み大幅に上昇し、追い風が吹いているように見える岸田首相。だが小誌は、そうした政権の“緩み”が垣間見える証拠を入手した。
ここに複数の写真がある。昨年12月30日のものだ。そのうちの1枚は、赤じゅうたんの敷かれた階段に男女が並んでおり、組閣時の新閣僚の記念撮影を彷彿とさせる。首相の立ち位置であるセンターで笑みを浮かべているのは、岸田首相の長男、岸田翔太郎首相秘書官(32)だ。
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source : 週刊文春 2023年6月1日号