「美味しそうに食べている姿は、イチゴの産地としては嬉しいものがありました。アスリートは食に気を遣うので、日本から持っていったイチゴかなと思っていたのですが……」
イチゴの名産地、栃木の農業関係者が残念がるのは、平昌五輪カーリング女子代表が“もぐもぐタイム”で、韓国産イチゴを頬張っていた一件だ。
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3月2日には、齋藤健農水相が「(韓国のイチゴは)日本から流出した品種を元に、韓国で交配されたものが主だ」と会見で語るなど、五輪終了後も、この騒動は燻りつづけている。
韓国が日本の品種を元に開発したイチゴは全体の9割を占め、輸出量は2015年度で約4000トン。対する日本は、その8分の1程度にとどまり、失った輸出機会は金額にして「5年間で最大220億円に上る」(農林水産省食料産業局知的財産課種苗室)という。
そもそも、どういう経緯で日本の品種が韓国に流出してしまったのか。
現在、韓国で最もシェアの高い「雪香(ソルヒャン)」は愛媛県宇和島市の西田朝美氏が開発した「レッドパール」と、静岡県静岡市の萩原章弘氏(共に故人)が開発した「章姫」を交配して、韓国で開発された。
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source : 週刊文春 2018年3月15日号