総裁選三選確実と見られていた安倍晋三首相の足元がにわかに揺らいでいる。働き方改革で躓く中、沖縄・北方大臣が病気辞任。後任に任命されたのは“ハレンチ”で有名な7回生だった。そして飛び出した森友学園を巡る公文書偽造疑惑。二大爆弾の向かう先は――。

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　高知県庁や高知市役所などが集まる官庁街に隣接する住宅街にサイレンが鳴り響く。救急車や消防車は、15階建ての茶色い壁の瀟洒なマンション前に停まった。十数年前の事件を、マンションの住人は鮮明に覚えていた。

「何でも、愛人とコトに及ぼうとしちょった時に奥さんが帰って来たんやき。愛人は部屋に鍵をかけて閉じこもり、自殺を図ろうとしたんや。ハシゴ車まで出動し、隊員は部屋に入ろうとしたんやが、入れんくて上の部屋のベランダから進入したんやき。愛人は無事だったそうやが、翌日、秘書や奥さんが菓子折りを持ってお詫びに回ってきたんやきね。新聞記事になってもよさそうやが、『政治家だからもみ消したが？』と噂になっちょった。さすがにテルさんはすぐ引っ越しちょった」

　そのテルさん――福井照衆院議員（64）が2月27日、沖縄・北方担当大臣に任命された。

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「絶対に大臣になれない男」

「シャコタン島だったが、（ビザなし交流に）一度参加させていただいた」

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