新CEOはわずか3カ月で辞任、新たに100店舗が閉店か…高級食パン「乃が美」が創業以来の危機

FCオーナーには「契約解除も辞さない」という通知が

「週刊文春」編集部

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「5月12日付で『1週間以内に遅滞したロイヤリティを支払わなければ、FC(フランチャイズチェーン)の契約解除も辞さない』という通知が届きました。このままでは大量閉店は免れません」


 こう語るのは、「高級『生』食パン」の製造販売チェーン「乃が美」のFC店舗のある現役オーナーだ。

有名人御用達の高級食パンとして知られる「乃が美」(公式ホームページより)

 乃が美が創業以来の危機を迎えている。

 乃が美は2013年に設立。“高級食パンブーム”の火付け役となり、「1日5万本売るパン屋」として多くのメディアで話題となった。芸能人にも愛好家が多く、元雨上がり決死隊の宮迫博之、SPEEDの上原多香子、俳優の哀川翔らがお気に入りだと公言していた。最盛期には全国で200超の店舗を運営し、行列ができた。

 ブームがピークを迎えた2019年、創業者らは持株会社乃が美ホールディングス(HD)の株式のおよそ半数を投資ファンド「クレアシオン・キャピタル」に売却。それ以降、クレアシオンが乃が美HDに役員を送り込んでいる。

「クレアシオンの先導で乃が美HDは上場を目指すことに。そのため、一時は店舗従業員の増員など拡大路線をひた走りました」(乃が美関係者)

 だが、ブームに翳りが見え始めた頃にコロナ禍に突入。自粛ムードも相まって客足が遠のき、業績は一気に下降した。そんな中で顕在化したのが、FC店舗のオーナーと本部の対立だった。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル

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