「3月11日、親族のみで四十九日法要を行いましたが、その席で警察の捜査が話題になりました。長男は『最期はオヤジに奇跡が起きて全部ひとりで成し遂げちゃったのかな』と話していましたが、そんな冗談を言うくらい遺体の状況が不自然だったのです」(親族)

◆ ◆ ◆

 評論家・西部邁氏(享年78)が多摩川で入水自殺を遂げたのは、今年1月21日のことだ。

「警視庁田園調布署は、現場に遺書が残されていたことから自殺と判断しました。しかし、その後、遺体の状況などからいくつもの不可解な点が見つかった。自殺を手助けした人物がいる可能性が高いと見られ、現在(殺人事件などを担当する)警視庁捜査一課が自殺幇助の疑いで捜査を続けています」(捜査関係者)

遺体の発見現場

捜査一課が注目する“空白の7時間”

 遺体発見の前夜、西部氏は新宿の行きつけのバーでウォッカを痛飲していた。深夜11時を過ぎ、長女をタクシーで帰した西部氏は7時間後、帰らぬ人となって発見された。

 多摩川から引き上げられた西部氏の遺体は工事現場用のハーネスで固定され、白いロープが結び付けられていたという。

「邁さんは手が不自由で食事をするときは箸ではなくスプーン。シャツのボタンを留められず、長女が手伝っていました。ロープの片側は木に巻きつけられていたといいますが、彼一人でロープを結べるとは思えません」(前出・西部氏の親族)

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source : 週刊文春 2018年3月22日号